ホン・イルソン元米バージニア州韓国人会・会長「(ホロコーストを生き延びた)トム ・ラントス下院外交委員長から助言を得た」

投稿者: | 2019年11月6日

朝鮮日報に、ホン・イルソン元米バージニア州韓国人会・会長(56)という人物の紹介記事が掲載された。

●朝鮮日報 2019.11.02 03:00
日本、国際社会で慰安婦・独島… 冷静に一歩一歩正していかなければ

こういう書き出しで記事は始まる。

ホン・イルソン元米バージニア州韓国人会・会長は「歴史を変えることはできないが、国民の願いがひとつになった時、それを正す力を持つことができる」と語った。

ホン氏は、まず、こういうエピソードを語る。

ホン・イルソン元会長は州議会の’教科書東海併記法案’採択のために走り回ったとき、意外にも日本の日本テレビから「あなたたちを客観的に照明したドキュメンタリー番組を作りたい」という要請があり、受諾した。「後でその映像を見て驚いた」と彼は振り返った。日本テレビが、自国の国益に反するにもかかわらず、民間外交の現場を中立的に紹介していたためだ。

「私たちもそのように冷静になる必要があります。韓国が興奮すれば日本は笑います」
最近、韓国文化財財団主催の講演などのため韓国を訪れたホン元会長は、記者と会い、「日本の田舎の小さな村の地方政治家が妄言を一言、放ったら、韓国の全国民が怒るパターンが繰り返されるようではだめだ」と語った。

日本テレビが制作したドキュメンタリー番組というのが、どんなものか見てみたいものだが、「自国(日本)の国益に反するにもかかわらず、民間外交の現場を中立的に紹介した」という部分がひっかかる。

ホン元会長は代表的な韓国人’民間公共外交官’だ。2007年7月’日本軍慰安婦謝罪決議案’が米連邦下院で全会一致で可決されたときに主導的な役割を果たし、2014年3月にはバージニア州の’東海併記法案’を実現させた。
そして、「すべて冷静に一歩一歩、推進した結果だ」とし、「歴史は変えることはできないが、正すことはできると語った。

歴史を「正す」というより、自分らの願望に沿うように「変更する」というのが、この、はた迷惑な人たちがやっていることなのだが、そんなホン氏は、中学時代に一家でアメリカに移民した。

江原道春川出身で、中学校卒業後、両親とともに渡米した。メリーランド州立大学在学時にはワシントン地域の大学の韓国人総学生会長を務め、亀甲船を造って独立記念日のパレードに参加するリーダーシップを発揮した。

1987年、在日韓国人の指紋を採取する日本政府の法案に反対する運動を展開し、慰安婦問題に関心を持つようになった。これが1997年から本格的に展開した’慰安婦謝罪決議案採択運動’につながった。

この経歴からするに、若いころから、この種の活動にかなり熱心だったようだ。韓国人移民の場合、英語もろくにできない状態でやってきて、必死に生きた1世や、アメリカで生まれ、英語が母語の2世より、子供のころに親に連れられてきてアメリカで暮らすようになった1.5世だから、より、そうなのだろうか?

青少年期をナチス収容所で過ごしたユダヤ人出身(ユダヤ系、ハンガリー出身)のトム ・ラントス下院外交委員長が助言を与えてくれた。
「慰安婦問題に、韓日の歴史問題としてアプローチするのはあなたたちに不利だ。人類の普遍的な女性、人権、戦争被害の観点から見るようにしなければならない」
ラントス議員は下院議員70人から共同発議の署名を受けるように勧め、ホン元会長は、靴がすり減るほど奔走し、議員事務室のドアを1人ずつ叩いた末に177人の署名を集めた。結局、慰安婦は「太平洋戦争期の代表的な女性への人権侵害」のケースとして認められ、法案が可決された。

トム ・ラントス氏は2008年2月に亡くなった(享年80)ので、ホン氏に、本当にこういう助言をしたのか、確認が困難だが、トム ・ラントス氏が、2007年7月に可決された「日本軍慰安婦謝罪決議案」当時、下院外交委員長で「日本帝国軍が何千人ものアジアの女性を威圧し服従させたことを否定することはできない」と語ったことは事実のようだ。
(“There can be no denying the Japanese Imperial military coerced thousands upon thousands of Asian women,” House Foreign Affairs Committee Chairman Tom Lantos of California said.)
●ロイター 2007.7.31
下院、”慰安婦”をめぐり、日本に謝罪を求める
(House seeks Japan’s apology on “comfort women”)

トム ・ラントス氏はホロコーストの生き残りだったされる。苦労の多い生涯だったゆえにか、韓国人が訴える慰安婦問題にも同情的だったらしいが、没後、遠く離れた極東の地で、こうして、韓国側が併合時代の日本を「日帝」(日本帝国主義)とし、ナチスになぞらえて日本を貶めるうえでのアイコンとして使われるようになってしまった。

「人類の普遍的な女性、人権、戦争被害の観点から見る」のなら、嘘で塗り固められた太平洋戦争期の日本軍慰安婦ではなく、その後の朝鮮戦争時代の韓国・国連軍慰安婦か、ベトナム戦争時の韓国兵のベトナム女性への残虐な行為のほうだろう。こちらこそ許しがたい事実であり、「代表的な女性への人権侵害」だ。

‘東海併記法案’を上程したとき、日本はロビイストを動員し、執拗な妨害工作をした。「やはり国力が劣る韓国に、韓日戦が不利でした。しかし、世界史の普遍的価値だけで十分、勝てました」とし、「国と国の間の海の名前が、どこかの国の名前であることは正しいのか」という論理で州議員を説得し、ついに東海併記に成功した。

ホン元会長は「これから東海(という名称を)を取り戻し、独島を守るキャンペーンを繰り広げていく」と語った。「’独島’は自分の財布の中の100ドル紙幣と同じだが、’東海’はその反対なので(独島はすでに韓国の領土だが、東海という名称は、まだ世界に浸透してない)、この2つの問題では対応する戦略が異なります」最近冷え込んでいる韓日関係の解決策については、「日本が心から謝罪してこそ、互いに手を取り合って平和の道に進むことができる」と語った。

「国と国の間の海の名前が、どこかの国の名前であることは正しいのか」
では、East China Sea(東シナ海)、South China Sea(南シナ海)はどうなんだ、ということになるが、そんなことは、ここでは、どうでもいい。

注目すべきは、ここ。

「日本が心から謝罪してこそ、互いに手を取り合って平和の道に進むことができる」
最後のこれが、この人の度し難さをよく示している。同時に、韓国では、もう充分使い古されながらも、今も韓国人の対日姿勢の大前提をなすものだ。

「日本が心から謝罪してこそ…」

戦後74年、日韓基本条約締結から54年、いろいろなことがあったわけだが、それで今、これ。何度、謝っても無駄。安易に謝罪してはならない相手に、謝罪する理由もないのに、軽率に謝罪してしまった結果だ。

私たちは覚悟を決めて、こういう心性、態度の相手から目をそむけず、まっすぐ向き合い、もう絶対、謝罪せず、こちらの正しさを繰り返し、主張していかなければならない。


ホン・イルソン元米バージニア州韓国人会・会長「(ホロコーストを生き延びた)トム ・ラントス下院外交委員長から助言を得た」」への1件のフィードバック

  1. yamakou 投稿作成者

    この記事へのネチズンの反応も見ておきましょう。
    朝鮮日報の記事に寄せられたのは、これ。

    誇らしいです。
    共感30 非共感5

    転載したNAVERでは、これ。

    蛇のように賢く~~~牛の頭のようにバカな方法ではなく、賢い方法で~~~
    共感0 非共感0

    どちらも、ひとつだけなんですが、考えられることは2つ。
    ひとつは、ネチズンの関心が薄い。
    もうひとつは、管理者が調整している。

    両方のような…。

    返信

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