4月23日 0:05 投稿
きょうの放送で、駅の掲示のハングル専用表記についての私の指摘を紹介していただき、ありがとうございました。
今回は、例として、たまたま映像にあった「青戸」を使いましたが、もっと分かりやすくて(笑える)良い例がありますよ。
「高輪ゲートウェイ」です。
これ、英語だと、こうなりますね。
takanawa gateway
で、これをハングルに訳す場合、「gateway」の訳し方が2通りあり、実際、韓国のネットで検索すると、2通りで出てきます。
게이트웨이
게에토웨이
です。ハングルをまったく知らない日本人には違いが分かりにくいかもですが、よく見ると左から2番目と3番目の文字が少し違います。
上は、英語の「gateway」をハングルで表記したもので、下は、日本語の「ゲートウェイ」をハングルで表記したものです。
この珍妙な(?)駅名が出て来た時、韓国でも何これ、って感じで紹介され、そのころは、下のほうが使われていましたが、これだと韓国人には意味が分からず、結局、上のほうを使うようになったようです。
しかし、上のほうでも、けっこう難解ですよ。高輪とくっつけると、
타카나와게이트웨이
これを見て、一発で、高輪とgatewayの組み合わせだと分かる韓国人は、さて、どれだけいることか…。
みんなハングルを一字一字じっくり見てたどりながら解読する感じです。(笑い)
takanawa gateway
こう記せば、すぐ分かります。だから、日本の駅名のハングル表記なんて実用的じゃないんですよ!
それから、この駅名。なんで、takanawaだけじゃないんだろう? どうしても、もうちょっと説明を付けたいなら、gatewayではなく「入口」でいいじゃないか、なんでわざわざ gateway って英語を使うんだ! と、おそらく普通の韓国人は考えることでしょう。
普通の韓国人なら!
本論とはズレますが、本当に不思議ですね。この命名は。
駅のハングル専用表記と同様、発想が、なんかズレている。
過剰な配慮。誰に何のために配慮するのか、この心理の裏に「卑屈さ」はないか、と忸怩(じくじ)たる思いです。