聯合ニュースTV 文在寅大統領の写真に北の国旗を付す放送事故 なぜこんなことが!?

投稿者: | 2019年7月7日

「変貌する韓国・聯合ニュース… 中国や北のような“純国営通信社”への道」(ZAKZAK 2019.7.4)という記事で、韓国最大手の通信社、聯合ニュースについて論じられている。

聯合ニュースというのは、日本だと、共同通信に当たる大手通信社ではあるのだが、共同通信よりもずっと時の政権べったりで、政権の広報機関の性格が強く、情報部とも密接なつながりがある。

1980年に、政権を掌握した全斗煥が率いる新軍部(新軍部の保安司(現・機務司)言論班が主導)が、新聞・放送・通信を強引に統廃合した”言論統廃合”事件が起き、そのときに東洋通信や合同通信などの通信社をまとめて整理(左派思想を徹底的には排除するなど)して、聯合通信が誕生した。

その後、1998年に北朝鮮取材専門通信社だった内外通信も吸収し、社名を聯合ニュースと変えた。AP、AFP、ロイターをはじめ、全世界の多くのニュース通信社とニュース交流協定を結んでいる。

全斗煥の時代に誕生しただけに、もともとは保守色が濃かったのだが、そういう考えの人たちは現政権でずいぶん淘汰されたと聞く。しかし、それでも今の従北一辺倒の文在寅政権に対する不満と怒りは内部にくすぶり続けているようだ。

上記の記事中、聯合ニュースTV(聯合ニュース傘下のインターネットTV)が、文大統領の顔写真の下に北朝鮮の国旗を配した映像を流した(2019年4月10日、同局のニュースウォッチという番組で、米韓首脳会談のために米国に出国した文大統領の情報を伝えた際、文大統領とトランプ大統領の写真の下にそれぞれ人共旗(北朝鮮の国旗)と星条旗のイメージを付した)「放送事故」に触れている。

これについて、著者の室谷さんは「これはグラフィック映像編集過程での明らかなケアレスミスだろう。聯合テレビに、そんな「確信犯」がいるはずがない」と断じた。

しかし、韓国では、これを単なるミスではなく「はっきりと意図した行為」だったとみる向きが多い。

この放送事故を報じた記事のひとつに寄せられたネチズンの声を聴いてみよう。

●メディア今日 2019.04.11.午前8:33
“北朝鮮大統領” 聯合ニュースTVはグラフィックミスだと言うが…

狂っている… これがミスだと誰が信じるのか..
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これはミスではない。こういうTV局は徹底的に調べて真実を明らかにすべき。人共旗と太極旗の区別もできない通信社は存在価値がない。
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ようやく正体を現した聯合ニュースㅡこれが韓国の現実ですね ㅡマスゴミらしいです。
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一度ならミスだが、繰り返されれば習慣だ!!
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聯合ニュースへの330億ウォン(約30億円)の支援を撤回しろ。あまりのひどさに青瓦台(大統領府)に国民請願が出ている。こういう事故を起こしたなら、売国行為で処刑されるべき。釈明がさらに奇妙だ。すでにイルベ(日本のネトウヨに近い層)とフェイクニュースの温床となった聯合ニュースはなくなるべきだ。
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検察の捜査が絶対に必要! 聯合ニュースは閉鎖! ミスだと? 完全に意図的な行為だ! 赤だからこそだ…!!!
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ミスではなく挑発だろう.. 聯合の社長を監獄に送るべき重大な事案..
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保守・進歩、親北・反北は関係ない。人共旗と太極旗を替えたのは、絶対にミスではない。ミスだとしても故意性が高い。
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私もこれはミスではありえないことだと思う。人共旗を選んで、隣の星条旗と合わせて形や大きさを変えるなどのグラフィック処理をして、見栄えをよく検討して、さらにこの作業には担当の記者やディレクターが参加しているわけだし…。

韓国では、よくやるではないか。アジアの地図から日本を消したりとか。平昌オリンピック五輪公式HP、東方神起ミュージックビデオ「Love Line」など、みなさんも覚えているでしょう?

後で指摘されたり抗議されたりすると、きまって「現場のケアレスミスだった」と釈明するが、これなんかも「はっきりと意図して」やっているとみて間違いない。
(まぁ、常識的に考えて、グラフィック処理で元の地図から日本だけをすっぽり消すにはそれなりの工程が必要だろうし、その処理をした人はひとりだとしても、複数の人がチェックして最終的に「これでよし」と判断して公開するわけだし…)

さて、聯合ニュースは、この事故についてどう釈明したか。

このメディア今日によると、聯合ニュースのキム・カヒTVニュース総括部長という人が4月10日、電話インタビューでこのように説明したという。

(事故を起こしたニュースの)レポート内容は、韓米首脳会談が米朝首脳会談につながらなければならないという米国の専門家の話を紹介するものだった。ミスというより、グラフィック制作担当者が、米朝会談につながることを望む意味で北朝鮮国旗と米国の星条旗を一緒に記したが、あいにく関連グラフィック(北朝鮮の国旗)が文大統領の下に入ってしまった」

かなり苦しい言い訳だが、総括部長としては、事故の直後に、とりあえず制作した現場のスタッフから聞き出した内容をそのまま話したようだ。

それから、2週間ほど過ぎて、少し落ち着いてきた時点で、メディア今日が改めて聯合ニュースを取材したところ、今度は、こう説明した。

●メディア今日 2019.04.24. 午前 11:30
‘北の大統領’どのように発生したのか

聯合ニュースTVの複数の取材源よると、CG業務の大半は、外注業者の職員が行っており、1次的な原因は、ゲートキーパー(ニュースをチェックする人)がきちんとの役割を果たさなかったこと。 問題になるイメージは(ゲートキーパーが)取り除かなければならなかった。ニュースは24時間体制なので、正確性より速度が重視されていた。劣悪な勤務環境が事故を生んだ。スタッフを十分にして、CGを作る人は派遣社員ではなく、正社員として雇用しなければならない」と主張した。聯合ニュースTVは社内のイメージデータベースを全面的に検討し、3段階クロスチェックシステムを導入したと明らかにした。

「事故」を「劣悪な勤務環境」のせいにし、「CGを作る人は派遣社員ではなく、正社員として雇用しなければならない」と主張するなど、今の左派政権下の会社らしい理屈だ。

今、聯合ニュース内部もやはり左派に牛耳られているようで、そんな圧倒的な流れの中で、業を煮やした保守派の現場のスタッフが一矢報いた、というのがこの事件の真相か?

最後に、この事故の始末、責任者の処罰だが、聯合ニュースTVは事故直後の11日、役員会議を開き、報道局長とニュース総括部長(先の取材に答えたキム・カヒ部長)を補職解任した。(補職解任とは、職務から外されたということ。つまりキム・カヒさんはニュース総括部長職を失ったが、社員の身分は維持しているということ)

●メディア今日 2019.04.11.午後7:03
聯合ニューステレビ放送事故責任者の補職解任

 


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