文喜相国会議長 鳩山由紀夫元首相の指摘を受け「天皇謝罪発言」を初めて謝罪 その真意は?

投稿者: | 2019年6月14日

韓国の文喜相(ムン・ヒサン)国会議長が、ことし2月にブルームバーグ通信とのインタビューで吐露した「天皇に元慰安婦への謝罪を求めた発言」について13日、初めて謝罪したと、日本のメディアが報じた。

●共同通信
韓国国会議長が「天皇発言」を初めて謝罪
2019/6/13 19:15

【ソウル共同】韓国の文喜相国会議長は13日、天皇陛下(現上皇さま)の謝罪で慰安婦問題が解決するとした自身の発言に関し、ソウルで会談した鳩山由紀夫元首相から失礼に当たると指摘を受け、初めて謝罪した。

この短い文章だけを読むと、鳩山由紀夫元首相がソウルに出向いて文喜相議長と会い、「あの発言は失礼だ」と指摘した、その結果、文喜相もそれを素直に受け入れて謝罪した、あの鳩山由紀夫もたまにはいいことをやるではないか、と思ったりもするのだが、事実はだいぶ違うようだ。

このときの鳩山由紀夫元首相と文喜相国会議長のやりとりを、中央日報が韓国語版でくわしく報じている。

●中央日報
文喜相”日王(天皇)謝罪”発言を謝罪…”心が傷ついた方々にすまない”
記事入力2019.06.13.午後7:00

文喜相国会議長は、日本側の大きな反発を引き起こした自分の’日王謝罪’発言と関連して13日、日本国民に謝罪の意思を表明した。ことし2月、該当発言が議論になった後、文議長が遺憾を表明したのは今回が初めてだ。

文議長はこの日、ソウル汝矣島のあるレストランで鳩山由紀夫元首相に会い、発言について”(その発言で)心が傷ついた方々にすまない”と述べたと議長室が明らかにした。

鳩山元首相は文議長の該当発言について、“韓国人の立場では納得できるが、日本人たちは天皇まで取り上げたのは失礼と考えられる問題”と指摘し、文議長は“全面的に共感する”と述べた。

文議長はことし2月、ブルームバーグ通信とのインタビューで、‘慰安婦問題を根本的に解決するためには当事者である元慰安婦のハルモニたちへの日本を代表する首相や日王の心からの謝罪が必要だ’という趣旨の発言をした。これに対して日本は、公式の外交チャンネルを通じて文議長の謝罪と発言の撤回を求めたが、これまで文議長は、該当発言は自分の持論で、謝罪すべきことではないという立場を示していた。しかし、文議長が日本側に謝罪の意思を明らかにしたことで、韓日関係改善のために文議長が決断を下したという観測が政界で流れている。

文議長側は今回の謝罪について、“文議長は韓国には韓国の立場があり、日本には日本の立場があることに共感し、心が傷つけられたのならすまないという趣旨の発言”と説明した。

昼食会に出席したイ·ジョンゴル民主党(与党)議員は中央日報との通話で、“鳩山元首相が韓日関係について合理的な考えを持っている方なので、文議長はこれまで心に秘めていた話を切り出したようだ”と述べた。

鳩山元首相は12日、自分の著書’脱大日本主義’(韓国語版)出版記念会の行事への出席などのため韓国を訪問した。訪韓当日、延世大学で”韓半島の新時代と東アジアの共生”をテーマに講演を行い、この日は国会でイ·ジョンゴル議員の主催で開かれた”一帯一路と東アジア運命共同体”というテーマの討論会に出席した。

文議長は昼食会で、鳩山元首相の前日の講演内容に共感を示した。特に、鳩山前首相が“2015年の韓日慰安婦合意のうち、不可逆的という表現を使って、日本政府がこれ以上、慰安婦問題を持ち出すなとしたことや、日帝強占期(併合時代)の徴用被害者賠償問題について韓国最高裁の判決を否定したのは過ちだった”と語ったことを肯定的に評価する旨を伝えた。韓半島非核化への努力と関連し、鳩山元首相が”首脳会談を何回かして結論を出せる問題ではなく、会談を続けていく姿勢が重要だ”と述べたことにも共感を示した。
(終わり)

「韓国人の立場では納得できるが」
鳩山由紀夫は「失礼」を指摘する前振りに、こういう、とんでもない発言をしている。虚偽で固められた悪質な政治的プロパガンダである慰安婦問題について、日本の首相まで務めた人が勝手に相手の立場に立って「納得できる」なんて言ってはダメだろう!

それから、文議長が「全面的に共感した」のは「韓国には韓国の立場があり、日本には日本の立場があること」であり、そのうえで「(日本人の)心が傷つけられたのならすまないという趣旨の発言だった」と文議長側が説明したという部分。「天皇に元慰安婦への謝罪を求めた」こと自体は、韓国の立場では間違っていないと考えていると解釈できる。

ここで、文議長の問題発言をもう一度、見てみよう。ブルームバーグ通信が公開した18秒の音声記録で、彼はこう言っている。

日本を代表する王(現上皇陛下)(謝罪を)したらいいですね。その方は、もうまもなく退任されるそうですから。その方は戦争の主犯の息子様ではないですか? そういう両班(天皇に対し、「よう、大将、元気か」という時の「大将」のような、なれなれしい言葉を使用)が一度、ハルモニの手を握って「本当に過ちをしました」と言えば、そのひと言ですべて解消されるのです。※( )内、山本光一

日本側が特に強く反発したのは天皇(現上皇陛下)を「戦争の主犯の息子」とした点。もちろん、昭和天皇は戦争の主犯でも、戦争犯罪者でもない。そして天皇に、元慰安婦に謝罪する理由もまったくない。

文議長はこういう点での「韓国の立場」の間違いを認めたわけではなく、逆に鳩山由紀夫のほうが「韓国人の立場では納得できる」なんてことを言ったのだ!

鳩山由紀夫は、2015年の韓日慰安婦合意についても、不可逆的という表現を使って、日本政府がこれ以上、慰安婦問題を持ち出すなと主張したこと、併合時代の徴用被害者賠償問題について韓国最高裁の判決を否定したことは、過ちだったと、これまた「韓国の立場」を擁護する発言をしたらしい。

要するに、今回の「文議長の謝罪」なるものは、これに気をよくして、一種の軽いリップサービスで(自分の発言で)「心が傷ついた方々にすまない」と少々「お返し」をした、という程度のものだ。

それから、「すまない」という言い方。韓国語では「未安だ」という言葉を使ったのだが、これは「罪悚だ」という謝罪の言葉と比べると軽い。「罪悚だ」なら、「申し訳ありません」だが、「未安だ」だと「すみません」という感じ。(この点については、こちらを参照)

●シンシアリーのブログ
ムン・ヒサン国会議長側、「謝罪発言の謝罪(?)」について説明

もちろん、文喜相国会議長は、あえて「罪悚だ」を使うことを避けたのだ。

鳩山由紀夫の今回の訪韓について、中央日報は日本語版でこう報じた。

●中央日報(日本語版)
鳩山氏「日本、対話・協調で尊厳性ある国になるべき」
2019年06月13日06時41分

鳩山由紀夫・元日本首相の著書『脱大日本主義』の韓国語版出版(中央ブックス)を記念する行事が12日、ソウル南山(ナムサン)のグランドハイアットソウルで開かれた。

2015年、西大門刑務所でひざまずいて謝罪したことで有名な鳩山氏は、第2次大戦敗戦以降も日本が引き続き軍事力を拡張するなど大日本主義を志向してきたことに対し、批判的な考えを本に著した。また、日本が周辺国と協力する脱大日本主義を通じて、ミドルパワー国家として自立しなければならないという提言も含んでいる。『脱大日本主義』は2年前に日本で先に出版された。

鳩山氏はこの日の挨拶の言葉で「この本を著述した契機は、安倍晋三政権発足以降、それ以前に歩んできた道を再び歩くことになるのではないかという恐れがあったため」としながら「日本は(周辺国と)対話と協調を通じて国際社会に尊厳性ある国として成長しなければならない」と強調した。また「日中韓がより一層信頼関係を強化しなければならない」とし「このために日本は過去に犯した誤りを最後まで謝罪するという心を持たなければならない」と明らかにした。
(終わり)

鳩山由紀夫が西大門刑務所でひざまずいて謝罪したシーンは映像としてばっちり残っており、それを目にする日韓の人々に、その人の立場によって、まったく逆の強烈な感情を掻き立てる材料となっている。

相変わらずの鳩山由紀夫。
韓国では「良心的日本人」、日本では…。

ブルームバーグ通信が公開した文喜相国会議長の肉声。

0:21 日本を代表する王(現上皇陛下)が(謝罪を)したらいいですね。その方は、もうまもなく退任されるそうですから。その方は戦争の主犯の息子様ではないですか? そういう両班(大将)が一度、ハルモニの手を握って「本当に過ちをしました」と言えば、そのひと言ですべて解消されるのです。0:39


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